たすけあいゆいは、1990年7月、横浜市南区で主婦9人の集まりからスタートしました。「困ったときはお互い様」のわが国伝統の「ゆい(結)」の精神により、高齢者はもとより、障がい児・者、母子など地域の困りごとに積極的に対応してきました。
事業の拡大に伴って法人化が図られ、当初の主婦のボランティア団体はNPO法人(1999年4月)、社会福祉法人(2003年7月)となってきました。2017年で、27年目となります。
この間、地域の皆さんのご協力はもとより、関係機関の温かいご支援に支えられながら、さまざまな困りごとに対応し、それまでなかった制度の狭間にある福祉サービスも作り出してきました。
以来、四半世紀25年あまりを経過し、今日社会福祉法人たすけあいゆいは200名を超す職員(常勤職員70名に非常勤を含む)を擁し、年間予算は、7億円を超えるまで、組織規模は拡大してきました。
しかしながら、これらの10年を考えると、介護保険など社会保障制度のゆくえ、団塊の世代が75歳を迎える2025年問題、子育て環境整備、子供の貧困問題、さらには社会福祉法人改革など様々な課題が指摘されます。社会福祉法人たすけあいゆいを取り巻く環境は、内外とともに多事多難が想定されところでであります。
そこで、浜銀総合研究所のコンサルタントに依頼し、これからの「ゆいの理想像」や、そのための「方策」などを、施設管理者からのヒヤリングや、議論を重ねることにより、ここに「中期経営計画2017~2021」をまとめることが出来ました。
2017年からの5ヶ年間の中で、これまでたすけあいゆいが培ってきた組織文化(風土)を若いスタッフにしかっかりと継承すると共に、将来とも持続可能な組織作りに向けて、組織体制の整備を重点的な取り組みとしたものであります。
新しい社会福祉法人の体制システムが、平成29年度から始まります。
たすけあいゆいの利用者の声、地域社会からの声、行政機関のご意見などを頂き、柔軟な経営姿勢を保ちながら、「手をつなぎ地域と咲かそうゆいの華」の実現に向けて、200余名のスタッフとともに、今後も鋭意努めてゆきたいと思います。
これからも皆さまどうぞ、ご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
平成29(2017)年3月
社会福祉法人 たすけあいゆい 理事長 濱田 靜江